中国石刻大全 → 寒山寺碑廊



寒山寺解説は見ましたか?
▼先にこちらをご覧下さい▼
●寒山寺簡介




〜楓橋夜泊〜

月落烏啼霜満天
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘声到客船

月落ち烏啼いて 霜天に満つ
 江楓漁火 愁眠に対す
 姑蘇城外の寒山寺
 夜半の鐘声 客船に到る

寒山寺碑房(碑廊)
境内のいたる所に石碑が置かれている。中でもこの「寒山寺碑廊」と「楓橋詩碑廊」には
沢山の碑石が並んでいるので、鐘をつくだけではなくこれらの碑も鑑賞してほしい。
文物的な価値としては題名の2碑廊とは別の「碑房(碑室)」に置かれている歴代の石碑が価値有。

寒山寺へは張継詩「楓橋夜泊」が刻まれた石碑をお目当てに訪れる人が多い。
我々が良く目にする「楓橋夜泊」の拓本は清道光年間の詩書人兪エツ(ユエツ)書のものが殆どである。
(ちなみに呉昌碩も兪エツ門下のひとり)
さて、寒山寺境内を散策してみると多くのこの「楓橋夜泊」詩碑を見ることが出来るが、
どれが何なのか・・・少し知っておく必要がある!?だろう。


寒山寺歴代「楓橋夜泊」詩碑

書人名 備考
第1碑 王珪(1019-1085) …早くに紛失。近年集字復刻された。
第2碑 文微明(1470-1559) …火事により破損。碑房に有。 
第3碑 兪エツ(1821-1907) …保存状態良好だが磨耗。
第4碑 張継(??-1947) …唐の張継と同姓同名。
第5碑 李大剣(1889-1927) …寒山寺別院松茂亭内に有。碑廊にも有。
第6碑 劉海栗(1896-1994) …近代書画家。1981年の作。碑房に有。
第7碑 陳雲(1905-1995) …80歳代の作品とされる。碑房に有。
新碑 啓功・趙樸初など …碑廊には文化人数十名による詩碑が並ぶ。


寒山寺碑廊
寒山寺碑廊・・・碑房とは離れている 左:啓功書   右:李大剣書
左:私のボス(長城学会の)羅哲文の書 右:銭太初書  有名どころの文化人だらけなので楽しい
碑房(および周辺碑)
観光客が群がるのはこの見栄えの良い翻刻碑・・・う〜ん、考え物だ。 寒山寺性空法師書・・・住職になるには書けなければならないのか
こちらを観賞してもらいたい! 劉海栗書(第6碑) 右:文微明書のものと言われる(第2碑)
左:ケ石如書 右:岳飛題名碑 他には唐寅書碑もあるよ! 碑房と紹介(右下参照)したが、新しい題額には「碑廊」の文字も・・・


楓橋詩碑廊
前述の寒山寺碑廊のおこぼれ的碑廊である。現代書画家の作品が多い。
寒山寺内ではなく、鉄鈴関近くにある。
時間がある方はこちらものぞいてみましょう!  右端に見えるのが楓橋


寒山寺他碑
せっかくなので、境内の他碑も紹介しておこう。
(この他にも沢山の文物碑があるので、ゆっくりと現地で鑑賞してくださいませ)

お土産もの屋さんでは軸装モノは避け、マクリ状態(ペラペラのもの)の拓本を購入して
日本で表装したほうが良い。旅先で時間のある方は蘇州市内や上海市内の表具屋さんに
頼むと“安く”見栄えのよい掛軸にすることができる。(2日もあれば仕上げてくれる。30元〜150元)
寒山拾徳図碑 左:寒山寺重建大雄殿記碑  右:現千手観音碑
左:翻刻碑のひとつ(北門付近)  右:釈迦牟尼佛説法図碑 文物商店内:700元〜1600元の値札が・・・



〜お疲れ様でした〜